◤事例集:事例No.20
- 分類:Publication manager
質問に回答する役割ととらえて - 検討時期:2016年12月(更新:2021年7月)
- トピック
- 投稿用論文作成サポート時のFAQ
- 経緯・背景
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・(主に企業主導試験の)投稿論文作成でよく質問される事項は各社がある程度共通して抱えている問題であると考えられる。ここではよく質問される内容3つを紹介し、各社の対応等について議論した:①ターゲットジャーナルの選定、②Pre-submission enquiries、③COI開示
- 討議内容
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・ターゲットジャーナルの選定にあたって何を重視しているか。ジャーナルのAims and scope、インパクトファクター(IF)、投稿からアクセプトまでの所要期間が参考となる。日本人の論文、類似した研究論文が掲載されているかどうかも参考になる。・Pre-submission enquiries をどの程度活用しているか。実際のところ、ポジティブまたはネガティブな回答が帰ってくることは少なく、とにかく投稿してみるようにとの回答が多いが、積極的に活用しているという意見が複数あった。一方、活用した事例がないという意見もあった。・COI開示については以前よりも浸透してきたと感じるが、まだ十分でない。ICMJEのCOI formは分かりにくい部分があるため、日本語版を作ってサポートすることも行っている。
- 論点及びほかの選択肢
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・ジャーナルの選定にあたっては、依然としてIFを重視する著者もある。特に著者がIFの高いジャーナルへの投稿を強く希望する場合、実際には投稿先としてベストでないと思われる場合でもそれに従わざるを得ない。・Pre-submission enquiriesは大抵のジャーナルでは推奨されているが、中にはNG(Pre-submission enquiriesを受け付けていない)ジャーナルもある。ただし、出したからといって不利になることはない。・COIは、特に自社が行った支援については先に調べて提示し、著者に自由に記入してもらうというよりは確認してもらうという形をとる等、申告漏れがないようにする工夫も行っている。
- 参考情報
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ICMJE COIフォームの入手先: http://www.icmje.org/disclosure-of-interest/