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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
Japan Medical and Scientific Communicators Association
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医療や健康に関するコミュニケーターとは?
第1回JMCAサロン
ヘルスコミュニケーション

一般市民に向けた効果的な医療・健康情報の書き方
—がん領域を中心に—
講 師: Tom Lang
MA Tom Lang Communications and Training, USA
日 時: 2005年2月16日(水) 13:30〜17:30 (開場 13:00)
場 所: 東京大学医学部教育研究棟13階 第3セミナー室
   
 医療機関や医薬関連企業,各種メディアなどで活動するヘルスコミュニケーターにとって,より質の高い情報作りを目指すためには,ヘルスコミュニケーションに関する基本原則や理論を知ることが大切です。しかし多忙なコミュニケーターの方々には, この種の情報エッセンスに効率よく接し,実地演習に参加出来る機会はきわめて稀であるのが実情でしょう。

 今回JMCAでは,第1回目のサロンに,ヘルスコミュニケーションの世界的権威Tom Lang 氏をお招きし,市民・患者に向けた医療・健康情報を作成する際に活用出来る基本理論とコツについて,分かりやすくお話いただくことにしました。題材には,高齢化時代においてますます比重を増す"がん"を中心的に採りあげ,レクチャーと,演習,全員参加型の討論を行いたいと思います。Lang氏は,英語を母国語としない方々への指導を数多く手掛けて来られ,教育者としての幅広い経験をお持ちです。日頃実践の場において抱いておられる疑問などを,率直に交換していただきたく存じます。

 なお演習後には,JMCA会員や参加者のための交流の時間を設けております。飲み物とお菓子を用意いたしますので,ざっくばらんな雰囲気の中で,情報交換やネットワークづくりにご活用いただければ幸いです。

モデレーター: 別府文隆
(東京大学大学院医学系研究科 社会医学専攻医療情報経済学教室)
司 会: 武原信正
(ライフサイエンス出版株式会社取締役編集長,JMCA評議員)

プログラム (逐語通訳あり):
1. 講義 45分
  ・ヘルスコミュニケーションの定義
  ・患者教育における資料の重要性
  ・効果的な資料に共通する特徴
  ・どうすれば効果的な情報が書けるか
   読み手と書き手の関係を意識する
   情報のタイプごとの特性に注意する
   読み手の理解を深めるコツ
   読み手に内容を覚えてもらうコツ
   欲しい情報を見つける能力を養うコツ

— 休憩 15 分 —

2. グループ演習 90分
配布された教材内容を検討する 日本人読者のための,より好ましい情報作成法をリストアップし,検討する

3. 全体討議 30分
より好ましい情報作成法に関して,グループごとの結果を共有する 全体としての統一見解を整理する
 
■ 終了後: 会員・参加者相互の情報交換 60分 ■
   
【講師略歴】 Tom Lang
Tom Lang Communications & Trainingの主宰者として,各国でメディカルライティングやヘルスコミュンケーションのトレーニング,および科学分野における出版や研究の客観評価などの分野で,精力的に活動している。

California State University at Chicoで人類学,心理学,社会学,初等教育などを専攻した後,University of Southern Californiaでコミュニケーション・マネジメントの修士号を取得。 その後,Cleveland Clinic Foundation の科学出版部で,メディカルエディティングサービスの責任者として,原稿執筆と編集,後進の指導などにあたり,ボストンのNew England Medical Centerの診療研究部門のシニア・ライターとしても活躍。

メディカルライティング教育活動における幅は広く,シカゴ大学の生物医学ライティングコースやAmerican Medical Writers Associationでさまざまなコースの指導経験を持っている。 1996年以降は,China Medical Boardの招聘で,何度か中国にわたり,英語による生物医学の専門誌出版のための執筆と編集を指導している。

こうした幅広い職歴に加えて,Council for Science Editors (前会長),American Medical Writers Association,World Association of Medical Editors,European Association of Science Editorsなどのリーダーとして活躍,1994年にはAmerican Medical Writers AssociationよりGolden Apple賞を,また1992年にはそれまでの功績を称えられて同協会より会長賞が授与されている。

代表的共著に,How to Report Statistics in Medicine: Annotated Guidelines for Authors, Editors, and Reviewers(医学における統計解析結果の書き方:執筆者,編集者,校閲者のための注釈付ガイドライン)の名著があるほか,日本の古武術研究家としても知られ,Jujitsu Techniques & Tactics , The Japanese Short Staff などの著作は,欧米の専門家のバイブルとされている。

別府 文隆(モデレーター)
1997年 東京大学医学部健康科学・看護学科卒業 看護師として東大病院心臓・呼吸器外科勤務を経て現在,東京大学大学院医学系研究科社会医学専攻博士課程4年修士課程では医療に関する映画および映画監督について調査し,博士課程では主にテレビ番組に注目し,一般市民のための医療・健康情報伝達のあり方について調査研究中 NPO映画美学校高等科修了 2005年4月より米国,南カリフォルニア大学(USC)に「マスメディアを活用したヘルスコミュニケーション」研究のため留学予定 (別府さんのブログへはこちら

武原 信正(司会)
1968年 東京教育大学(現筑波大学)理学部生物学科卒業 株式会社学研 映像局ディレクターとして科学・教育・イベント領域の各種映像作成を経て 現在,ライフサイエンス出版株式会社 取締役編集長 日本メディカルライター協会評議員,財団法人日本科学映像協会理事(医療分野担当), 財団法人パブリックヘルスリサーチセンター Japan Public Outreach Program (JPOP) 実行委員長 American Medical Writers Association 会員