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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
Japan Medical and Scientific Communicators Association
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医療や健康に関するコミュニケーターとは?
最終更新日:2010/04/30
2010年5月10日(月)
第9回 総会
日 時: 2010年5月10日(月) 13:30〜14:00(開場 13:00) 会員優先で入場
場 所: 東京大学弥生講堂一条ホール
第9回 講演会
「臨床試験をいかに成功させるか:コミュニケーションとライティングの立場から」
日 時: 2010年5月10日(月) 14:00〜17:15
場 所: 東京大学弥生講堂一条ホール
主 催: 特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会(JMCA)
定 員: 200名  非会員の方もご参加いただけます(会員優先)
後 援: 一般社団法人日本臨床試験研究会

 研究者主導臨床試験(自主臨床試験)を取り巻く環境、あるいはその実施のための基盤はようやく整いつつあるように思われます。「臨床研究に関する倫理指針」の理解が広まったこと、被験者補償のための保険商品が予想以上に活用されるようになったこと、高度先進医療制度の利用による未承認・適用外薬剤の臨床試験への提供が試みられていること、透明性を保つ研究資金提供に関して議論が盛んに行われるようになったことなどがその現れです。1月22日に開催された第1回臨床試験研究会が600名を超える参加のもと、熱っぽく実施されたのも象徴的でした。

 今回の講演会では、研究者主導臨床試験をリードされてきた研究者の体験を語っていただき、いかにして臨床試験を成功させるかをコミュニケーションの視点も踏まえて議論したいと思います。試験成功のためには、試験の科学的意義、組織・資金はもちろんですが、中心となる研究者の情熱と周囲への、そして患者さんへの働きかけ・コミュニケーションが必要です。もちろん科学性・倫理性を備えたプロトコル・同意説明文書、各種の働きかけの文書など、成功の影には優れたライティングが必要であり、成果はもちろん論文化されねばならず、優れたライティングが得られた成果の発信と普及を支えることとなります。JMCAでは上記の臨床試験研究会と協力してプロトコルや論文のライティングの教育コースを充実させていく方針ですが、今回はプロトコルコーディネータについて、その役割と重要性について学びたいと思います。
【プログラム】※時間は予定であり,変更になる場合がございます (講師敬称略)
講演会 14:00〜17:15
14:00〜14:40 講演1
臨床試験の計画から発表・出版まで 卵巣癌研究を例にして
独立行政法人国立がん研究センター中央病院 勝俣 範之
卵巣癌に対するパクリタキセルの毎週投与の効果を実証したJGOG研究で主任研究者を務められた勝俣先生に、紆余曲折もあった研究の経緯、プロトコル作成時の議論と実施上の困難、論文化の過程についてお話しいただきます。この研究成果は2009年のBest of ASCOに選ばれ、論文はKatsumata et al. Lancet 2009; 374: 1331-8に発表され、標準治療として確立されつつあります。
14:40〜15:20 講演2
臨床試験における患者登録促進のための試み —転移・再発乳癌の臨床試験を例にして
独立行政法人国立がん研究センター東病院 向井 博文
進行乳癌に対する1次治療を経口剤から開始するか(TS1)、注射から開始するか(パクリタキセル)比較するSELECT試験で主任研究者を務められている向井先生に、本試験の意義、プロトコル確定までの議論、そして患者(被験者)登録上の苦労についてお話しいただきます。NCIで開催された患者登録に関するシンポジウムの紹介もいただく予定です。
— 休憩15分 —
15:35〜16:15 講演3
日本で多施設共同臨床試験を成功させるには 循環器領域の経験から
熊本大学大学院生命科学研究部 小川 久雄
わが国の循環器領域で一流誌に掲載される意義ある試験(JPAD、MUSASHIなど)を次々と成功させておられる小川先生に、研究者をいかに説得し組織化するか、先生の情熱をどのように末端まで浸透させるかを中心にお話しいただきます。
16:15〜16:55 講演4
プロトコルコーディネータの役割と教育 京都大学医学部附属病院 新美 三由紀

国立がんセンターJCOGデータセンター、京都大学探索医療センター、そして企業での開発経験も踏まえ、高品質のプロトコルを効率的に作成するためのコーディネータの必要性といかに教育すべきか、新美先生にご講演いただきます。
16:55〜17:15 総括 東京大学大学院医学系研究科 大橋 靖雄
懇談会 17:40〜19:00
◆お問合せ・お申込み
特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会事務局
 電 話:03-3252-3150 FAX:03-3254-8037
 メール:office@jmca-npo.org