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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
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最終更新日:2014/03/03
2014年4月23日(水)
第4回メディカルライティング上級講座(JMCA主催)
— 医学論文の方法を執筆する際の留意点 —
講 師: アラメディック株式会社 林 健一先生
日 時: 2014年4月23日(水) 13:30〜17:30(開場13:00)
場 所: 都内
※詳細は受付完了メール内でお知らせします。
定 員: 30名程度
※会員優先ですが,非会員の方もご参加いただくことができます。
→プログラム

 これまで,本講座では「抄録の書き方」「緒言の書き方」をテーマとして,講義と演習を実施してきました。今回は「方法Methodsの書き方」をテーマとして同様の講座を開催いたします。一般に,「方法」は医学論文の中で最も書きやすいセクションと考えられていますが,その一方で,方法が適切に記載されていない論文を目にすることは決して少なくありません。

 研究者が論文を書く際には,結果と考察に重点を置きがちです。しかし,その研究がどのようなデザインで実施されたのかを読者が理解できなければ,考察や結論の妥当性を評価することはできません。著者の考察や結論を読者が受け入れるかどうかは,方法が適切に記載されているかどうかに依存するのです。

 こうした観点から,Consolidated Standards of Reporting Trials(CONSORT)では,ランダム化比較試験の成績を報告する際に記載すべき情報を25項目のチェックリストとしてまとめ,論文を批判的に(客観的に)評価できるようにしました。本講座では,あるランダム化比較試験の成績を報告した抄録を読み,記載されている情報に不足がないかどうかを分析するという演習を最初に実施します。続いて,ばらつきとバイアスの違い,方法に関するCONSORTのチェックリストの内容を講師が解説した後,このチェックリストを用いた演習を実施し,方法の記載が適切かどうかを分析していただきます。さらに,記載に不備がある場合には,その不備が結果の解釈にどのような影響を及ぼすのかも分析します。これらの講義と演習によって,方法の書き方を身につけていただくのが本講座の目的です。

なお,従来からの継続性を考えて「上級講座」という名称を用いましたが,今回は臨床試験を実施する際に注意すべきバイアスを基礎から解説します。したがって,医学論文を執筆した経験が豊富な方だけでなく,将来医学論文を執筆する予定の方,あるいは臨床試験の計画立案に関与する方も遠慮なくご参加ください。

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【プログラム】
演習1:抄録を批判的に吟味する

講義1:医学論文の方法を書く際の留意点
・ばらつきとバイアスの違い
・方法に関するCONSORTのチェックリスト(item 3〜12)の解説

演習2:方法を批判的に吟味する
・CONSORTの要求する項目が方法に記載されているか
・記載の不備が結果の解釈にどのような影響を及ぼすか

講義2:演習の解説

ご注意:
1) 本講座は,医療関係者や製薬企業に勤務する方など,臨床試験に関与している方々を対象としたものです。ばらつきとバイアス,CONSORTの内容は講師が解説しますが,「ランダム化」「盲検化」といった臨床試験に関する基礎知識は有しているという前提で講義を進めます。英語は堪能だが,臨床試験に関与した経験のない方を対象とした入門講座ではありませんので,この点をご理解のうえ参加をお申込みください。
2) 演習では,英語で記載された論文を読んでいただきます。対象とする疾患は誰にとってもなじみ深いもので,試験治療の内容も決して複雑なものではありません。さらに,ポイントとなる専門用語には日本語訳をつけます。ただし,論文全体を日本語に訳すことはしませんので,英語に不安のある方は辞書や電子辞書をご持参ください。辞書や電子辞書の持ち込みは自由です。
3) 演習資料の複製・転載及び参加者以外への提供は固くお断りいたします。この点に同意していただいたうえで本講座への参加をお申込みください。

◆お問合せ
 特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会事務局
電 話 03-3252-3150
F A X 03-3254-8037
メール office@jmca-npo.org