◤事例集:事例No.2
- 分類:投稿誌選定
- 検討時期:2016年3月
- トピック
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商業誌・非査読誌の定義について
医科学雑誌には,学会誌から私企業が運営するものまで種々あり,商業誌と査読誌の区分が困難だが,各社どのように区別しているか
- 経緯・背景
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・薬剤と関係のあるKOLが著者となることを承諾しているという理由で,製薬会社にその薬剤紹介の総説投稿に関与することを依頼してくることがある・雑誌社からの投稿依頼には,商業的目的のものがあるため,査読誌に投稿するという製薬会社のポリシーから逸脱しないようにするためには査読誌の定義が重要となる
- 討議内容
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・各社明確な定義はないが,中立的なレビューがあるかどうかで決定すればよいと思われる・基本的には,投稿規定で「査読あり」と明記されていれば査読誌と考えてもよいが,本質的な問題は「査読の内容・質」であり,これは外からは判断できないため,投稿規定の記載だけで定義するのは難しい・今後は,「査読証明」などを求める企業や研究者が多くなる可能性があり,自然に質の高い査読が行われるようになるのではないか
- 論点及びほかの選択肢
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・商業誌か学会誌かという観点ではなく,査読誌か非査読誌かという観点で候補誌を検討する・オープンサイエンスの潮流の中で、オープン査読という動きもある
- 参考情報
- なし