◤事例集:事例No.25
- 分類:misconduct
- 検討時期:2017年11月 (更新:2021年8月)
- トピック
- ジャーナルの剽窃チェックソフト使用について
- 経緯・背景
- 医師主導研究を支援する会社から、論文投稿前に剽窃チェックを行いたいという依頼があり、似たような状況があるかどうか。
- 討議内容
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・剽窃チェックソフトを使用したことがあるかどうか・剽窃チェックに引っかからないような工夫をしたことがあるかどうか
メンバーから、製薬会社やメディカルライティングエージェンシーにおいては、自己剽窃や、他の論文を参照してライティングを行うことはないので、そういう経験は少ないという意見が多かった。その一方、著者によっては自己剽窃についての認識が不十分な場合があり、ドラフト修正時に故意ではない自己剽窃をしているケースも見受けられ、ドラフト作成に関わる著者の関連論文を事前チェックしている会社もあった。
- 論点及びほかの選択肢
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剽窃の種類
・意図的な剽窃・意図的でない剽窃-自己剽窃-非英語ネイティブのライターによる先行論文の表現の使用
例えば、アドホック解析や日本人のサブ解析論文ではグローバルのPrimary論文のMethod、inclusion/exclusion criteriaやIntroなど、同じもしくは似通った内容になるべき箇所もあるので、剽窃と誤認識されないよう、記載方法に留意する必要がある。1)
- 参考情報
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1) Battisti WP, Wager E, Baltzer L, et al.
Good Publication Practice for Communicating Company-Sponsored Medical Research: GPP3.1.5: Redundant (or Duplicate) Publication1.6: Plagiarism
Ann Intern Med. 2015;163:461-464. GPP3日本語版