◤事例集:事例No.30
- 分類:投稿誌選定
- 検討時期:2023年5月 (更新:2024年12月)
- トピック
- 適切な投稿誌選定と、それをどのように著者に提案・説明するか。
- 経緯・背景
- 著者(特に外部著者)はIFの高い雑誌への投稿を希望することが多く、掲載までに時間を要することや、投稿規定合わせのためのリソースが課題となっている。
- 討議内容
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・企業としてどのように投稿誌選定を行い、著者に提案・説明しているか・Presubmission inquiryの活用
- 論点及びほかの選択肢
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・GPP 2022のSupplement Table 61)に記載されている、Word count, figure/table count, open-access (fee)に加え、transferの有無も考慮して、投稿規定合わせの効率も踏まえながら検討している。・同じような研究の論文がその雑誌から出版されているかをジャーナルサイトやPubMedで調査し、その結果を著者への説明材料としている。・リジェクトと投稿を繰り返すと時間とコストがかかることや、データの価値を考慮して早期掲載が好ましいこと、そのデータを早く必要としている読者がいることなどを説明している。・投稿誌候補を3つに絞って著者に説明する方法や、3誌以内での掲載を目指す社内SOPがあることを著者に説明する方法、ライティングベンダーに投稿誌調査を委託しその結果を踏まえて投稿予定誌へのアクセプトが難しい旨を説明する方法なども挙げられた。・2023年から2024年にかけて活用頻度は減少しているが、Presubmission inquiryの活用も挙げられる。特に、チャレンジングな投稿誌への投稿を検討する場面や、特定の質問(例えば学会発表と同時の論文掲載など)をする場面では有効とされる。しかしながら、雑誌から肯定的な返事があってもアクセプトに結びつかないケースがある点には留意が必要である。
- 参考情報
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1) DeTora LM, Lane T, Sykes A, et al. Ann Intern Med. 2023;176(3):eL220490. Good Publication Practice (GPP) Guidelines for Company-Sponsored Biomedical Research: 2022 Update
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/L22-0490
Section H. Publication Process, Supplement Table 6. Relevant Criteria for Journal and Conference Selection