臨床研究は,その成績を論文として公表して初めて価値あるものとなります。一方,論文の形式は国際的に標準化され,要求水準も高くなってきています。自己流で良い論文を書くことは労多く,しばしば落とし穴に陥り,せっかくの優れた成績が埋もれてしまう危険も高いものがあります。
本講義では,実際に医学論文を執筆している方々,あるいは将来執筆するであろう方々を対象として,質の高い医学雑誌へ投稿する際の留意事項,日本語・英語それぞれの文章の書き方,統計解析結果の記述方法を解説します。
この公開講座は,メディカルライティングと医療コミュニケーションの教育・人材育成を目標として設立された日本メディカルライター協会(JMCA)と,東京大学クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット(CBI)とが協力して開催されているものです。講義の一部は,2005年9月に東京大学農学部弥生講堂一条ホールでJMCAが主催いたしましたセミナーと内容が重複します。
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日 時: |
2006年3月8日,15日,22日,29日(すべて水曜日)
18時〜21時
(前半 18時00分〜19時20分,後半 19時40分〜21時00分)
※ 開場は17時30分となります。初日は受講証・領収証のお引渡し等がございますので,お早めにおいでください。
なお,出席が8割以上の方には東京大学大学院医学系研究科科長名で修了証をお渡しする予定です。講義中の途中入室は可能ですが,前半講義開始30分を過ぎての入室は,前半後半の講義共に欠席扱いとなりますのでご注意ください。
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会 場: |
東京大学医学部教育研究棟14F 鉄門記念講堂 |
定 員: |
200名 非会員の方もご参加いただけます(JMCA会員,東京大学生・教職員優先) |
主 催: |
日本メディカルライター協会(JMCA) |
協 力: |
東京大学クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット(CBI) |
プログラム: *22日の講義は英語で行います(逐次通訳あり) |
月 |
日 |
時間 |
講義内容 |
講師 |
3月 |
8日 |
18:00〜19:20 |
緒言の書き方 |
スタットコム株式会社 林 健一 |
19:40〜21:00 |
方法,結果,考察,抄録の書き方 |
スタットコム株式会社 林 健一 |
15日 |
18:00〜19:20 |
日本語のコピーエディット(1) |
スタットコム株式会社 林 健一 |
19:40〜21:00 |
日本語のコピーエディット(2) |
スタットコム株式会社 林 健一 |
22日 |
18:00〜19:20 |
Medical English Usage and Abusage |
株式会社大塚製薬工場 Eric Hasegawa |
19:40〜21:00 |
Medical English Usage and Abusage |
株式会社大塚製薬工場 Eric Hasegawa |
29日 |
18:00〜19:20 |
統計解析結果の記述方法(1) |
東京大学大学院医学系研究科 教授 大橋靖雄 |
19:40〜21:00 |
統計解析結果の記述方法(2) |
東京大学大学院医学系研究科 教授 大橋靖雄 |
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