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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
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医療や健康に関するコミュニケーターとは?
最終更新日:2012/04/17
2012年5月21日(月)
第11回 総会
日 時: 2012年5月21日(月) 13:30〜14:00(開場13:00)
場 所: 東京大学農学部 弥生講堂・一条ホール
※入場は会員優先ですが,お席に余裕がある場合は会員以外の方にもご参加いただくことができます。
2012年5月21日(月)
第11回 講演会
リスクコミュニケーションを考える。
―薬剤の副作用と放射線リスクの視点から
日 時: 14:00〜17:40
場 所: 東京大学農学部 弥生講堂・一条ホール
定 員: 150名程度  会員以外の方もご参加いただくことができます(会員優先)。
懇談会: 17:40〜19:00
同じ建物内ロビーを会場に,飲み物と軽食にて参加者間の交流を図ります。

 保健医療の現場で科学的・客観的情報をいくら提供しても,患者や消費者の行動は変わりません。リスクに対する対処行動を含めた人々の行動の基盤には,おそらくは連続スペクトルの形で,論理的・エビデンスベースな極から情緒的かつ深層心理的・インサイドベースな極に渡る認知システムがあり,一方を無視したコミュニケーションは成功しないようです(このような認知と行動の捉え方はマーケッティングの領域では定着しています)。

 その顕著な現れが,原発事故に伴う放射線リスクに対する極端とも言える人々の反応でした。そもそも政府が発表する情報がエビデンスとして不十分であった上に,上記の認知構造が考慮されたコミュニケーションがなされませんでした。

 糖尿病治療の領域では,2009年にある特定のインスリン製剤と発がんの問題が指摘され,リスク・ベネフィットをどう患者に伝え治療を継続してもらうか医療現場は混乱しました。また同じ糖尿病治療の領域で,米国の大規模臨床試験ACCORDにおいて強化治療群で死亡が増加し試験中止となった(2008年)事実を受け,このエビデンスをどう評価し,日本の強化治療試験(DOIT3)をどう処するかが臨床試験リスク管理の上で大きな問題となりました。

 今回のJMCAシンポジウムでは,保健医療におけるリスクコミュニケーションを,上記の放射線リスクと糖尿病の問題を事例として取り上げ議論したいと思います。医療コミュニケーションや薬剤の開発・安全性・学術広報に関わる方々のご参加をお勧めいたします。
(東京大学大学院医学系研究科 教授,JMCA理事長 大橋靖雄)

【プログラム】※演題や講演時間などの詳細は,変更になることがございます。 (講師敬称略)
■講演会 14:00〜17:40
イントロダクション 14:00−14:10
「リスクコミュニケーションを考える。―薬剤副作用と放射線情報にみる共通点,相違点」
東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 生物統計学 教授
大橋 靖雄 (おおはし やすお)
講演1 14:10−15:10
「放射線をめぐるリスクコミュニケーション ―放射線事故から医療被ばくまで」
福島県立医科大学医学部 放射線健康管理学講座 教授
大津留 晶 (おおつる あきら)
— 休憩 — 1回目(5分間)
講演2 15:15−16:15
「糖尿病治療薬の発がん問題にみるエビデンスの評価とリスクコミュニケーション」
大橋 靖雄
— 休憩 — 2回目(15分間)
講演3 16:30−17:30
「糖尿病治療薬の潜在的副作用とリスクコミュニケーション ―ACCORD, J-DOIT3 を中心に」
東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻 生体防御腫瘍内科学講座 代謝・栄養病態学 准教授
植木 浩二郎(うえき こうじろう)
総括 17:30−17:40 大橋 靖雄
■懇談会 17:40〜19:00 ※事前のお申込みが必要です。

◆お問合せ・お申込み
特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会事務局
電 話:03-3252-3150 FAX:03-3254-8037
メール:office@jmca-npo.org