日 時: |
平成16年11月18日(木)・19日(金) 9:15〜17:20 (開場 8:45) |
場 所: |
東京大学医学部教育研究棟14F 鉄門記念講堂 |
資料代: |
会員は無料(賛助企業の会員は2名まで無料)、非会員は1日あたり1,000円 |
懇親会: |
11月18日(木)17:50〜19:30 東京大学構内 山上会館1F 参加費5,000円 |
後 援: |
東京大学大学院医学系研究科 クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット 財団法人 パブリックヘルスリサーチセンター Japan Public Outreach Program (J-POP) 東京大学先端科学技術研究センター 医療政策人材養成講座 |
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●開催趣旨
日本メディカルライター協会員及び関係各位
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「JMCA第3回シンポジウム・一般公開講座」開催について
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謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り,厚く御礼申し上げます。
さて,皆様のご理解とご協力により,日本メディカルライター協会(JMCA)は,第3回シンポジウム・一般公開講座を開催する運びとなりました。今回のシンポジウム・一般公開講座は,11月18日(木),19日(金)の2日間にかけて東京大学で開催いたします。
第1日目は,医学論文執筆のスキルアップに重点を置いた公開講座を開催いたします。ここでは,医学論文の書き方や統計解析結果の記述に関する講義とともに,早稲田大学文学部心理学専修の福澤一吉教授をお招きして,「論理的な文章の書き方」に関する講義を行います。福澤先生は「議論のレッスン」の著者で,長年のご経験から,論証の基本構造およびパラグラフの書き方を解説してくださいます。
第2日目の午前中は,一般市民への医療情報伝達の際に生じる様々な問題を議論するシンポジウムを開催いたします。ここでは,情報を受けとる患者の立場,報道する立場,医療に携わる立場から,それぞれご発表をいただき,パネル討議を行います。さらに午後は,米国から,医療コミュニケーション技術の専門家をお招きして,情報作成時の実践的なアドバイスを目的とするワークショップを開催いたします。
今年6月の総会でご報告しましたとおり,JMCAは,
(1) 医学論文の書き方に関する技術の向上
(2) 一般市民へのヘルスコミュニケーション技術の向上
の2点を支援することを目的として,教育プログラムやセミナーを開催していく予定です。これらの講座やセミナーを開催していくにあたって,各開催日の最後では,今後のJMCA教育プログラムの概要についてご説明させていただきたいと存じます。
ご多用中のこととは存じますが,万障お繰り合わせの上,ご出席賜りますようお願い申し上げます。
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謹白
平成16年10月吉日
日本メディカルライター協会代表理事
東京大学大学院医学系研究科教授
大橋 靖雄
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●プログラム |
【11月18日(木)のプログラム】
ここでは医学論文の書き方に主眼を置き,3つの公開講座を開催します。午前は,「統計解析の記述方法」「医学論文の書き方」に関する講義で,それぞれ JMCAの代表理事および評議員が,医学論文全般に適用できる留意事項を解説します。午後は,NHK新書「議論のレッスン」の著者である福澤一吉先生を講師にお招きし,論証の基本構造とパラグラフの書き方についてご講義いただきます。医学論文には,原著論文,総説,症例報告など,さまざまな形式がありますが,今回の公開講座はどの形式の論文にも適用可能な基本技術を解説するものです。
また,昨年「メディカルライティング専門講座」を実施した東京大学大学院医学系研究科クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニットの小出先生より,今後の教育プログラムの計画についてご説明いただきます。
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I. 開会の挨拶 (9:15〜9:30)
日本CRO協会 専務理事・JMCA理事・JMCA理事 西山利巳
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II. 一般公開講座
1.統計解析結果の記述方法 (9:30〜10:45)
東京大学大学院医学系研究科教授・JMCA代表理事 大橋靖雄
2.医学論文の書き方 (11:00〜12:30)
スタットコム株式会社・JMCA評議員 林 健一
— 昼 食 (12:30〜14:00) —
3.論理的な文章の書き方 (14:00〜17:00)
早稲田大学文学部 心理学専修 福澤一吉
4.日本発のエビデンス産生と教育プログラム (17:00〜17:20)
東京大学大学院医学系研究科
クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット特任助教授 小出大介
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【11月19日(金)のプログラム】
午前中のシンポジウムは,「私たちは一般市民に向けて,日頃正しい医療情報を発信しているだろうか?」という,きわめて素朴な問題提起から始めます。"正しい医療情報"という言葉は,情報を発信する医療機関,各種メディアで活動するコミュニケーター,情報を受けとる患者や市民など,立場によってニュアンスが異なると思います。立場の違いを超えて認識できるコミュニケーション面での基本問題と,それを担うメディカルコミュニケーターに科せられた課題について討議します。
午後のワークショップでは,米国医師会誌(JAMA)で医療情報の取材,報道を担当する専門家を講師にお招きし,患者や一般市民に向けて情報を発信する際に不可欠な技術上の要点を確認してみようと思います。
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III. シンポジウム,ワークショップ
1. シンポジウム『医療情報とメディカルコミュニケーターの課題』
1) プレゼンテーション (9:30〜11:15)
[問題提起] ヘルスコミュニケーションに見られる問題と課題
京都大学大学院医学研究科健康情報学助教授 中山健夫
[演題1] 患者の立場から見た問題と課題
子宮筋腫・内膜症体験者の会「たんぽぽ」 佐藤(佐久間)りか
[演題2] 医療報道(新聞)の立場から見た問題と課題
読売新聞東京本社(編集局)医療情報部 次長 田中秀一
[演題3] 医療番組制作(テレビ)の立場から見た問題と課題
NHKエデュケーショナル デジタル・科学
健康部統括エグゼクティブプロデューサー 鈴木紀郎
[演題4] 医療メディア論から見たヘルスコミュニケーションのあり方
東京大学大学院医学系研究科
社会医学専攻医療情報経済学教室 別府文隆
【座長】ライフサイエンス出版株式会社取締役編集長・JMCA評議員
武原信正
2) パネルディスカッション (11:45〜12:30)
— 昼 食 (12:30〜14:00) —
2. ワークショップ『患者・市民へのヘルスコミュニケーション技術』(14:00〜17:00)
講師:Brian Vastag
Associate Editor, Medical News and Perspectives
Journal of the American Medical Association
モデレーター:東京大学大学院医学系研究科 社会医学専攻医療情報経済学教室
別府文隆
逐語通訳,途中30分間休憩あり
【座長】株式会社シナジー代表取締役 JMCA評議員 七野俊明
3. ヘルスコミュニケーションとJMCA教育プログラム(17:00〜17:15)
ライフサイエンス出版株式会社取締役編集長JMCA評議員 武原信正
IV.閉会の挨拶(17:15〜17:20)
東京大学大学院医学系研究科教授 JMCA代表理事 大橋靖雄
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