JMCA 日本メディカルライター協会

講　師：	村上　進ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社（So-netウェルネス）
日　時：	2005年4月25日（月）　13：30～17：30　（開場 13：00）
場　所：	東京大学医学部教育研究棟13階　第４セミナー室

インターネットはここ数年で格段の進化を遂げ，ヘルスコミュニケーションの分野でもさまざまな医療情報・健康情報が，ホームページ，メールマガジンなどを通じて一般市民・患者に向け発信されています。しかし，玉石混交ともいえる膨大な情報の中から，個々の状況に役立つ情報，信頼性の高い情報を探し出すには，情報を発信する側と受ける側それぞれで技術や工夫が必要です。多種多様なニーズをもつ一般ユーザーが目的の情報にたどりつけるようにするには，ヘルスコミュニケーターは，どのような視点から情報発信の仕組みを考え，最新のインフラを活用していったらよいのでしょうか。　今回のJMCAサロンでは，So-netウェルネスで日々一般向けの情報発信に携わっておられる村上進氏をお招きし，インターネットの実情と，市民・患者に向けた医療・健康情報を発信する上で活用できる基本理論とコツについて，わかりやすくお話していただくことにしました。演習では実際にインターネットを使った課題をグループで行い，全員参加型の討論を行いたいと思います。特に，現在商業ベースでないホームページのデザインに携わっておられる方，あるいは，これから携わっていかれる方とごいっしょに，日頃実践の場において抱いておられる疑問などを率直に語り合い，考えて参りたいと存じます。　なお演習後には，講師，JMCA会員・参加者のための交流の時間を設けております。コーヒーとお菓子をご用意いたしますので，ざっくばらんな雰囲気の中，情報交換やネットワークづくりにご活用いただければ幸いです。

司　会：	七野俊明（株式会社シナジー　代表取締役，JMCA評議員）
プログラム：
1. 講義　50分　　進化するインターネット　　・パラダイムシフトを呼んだ3つの技術　- 電子メール，常時接続，検索サービス　　・ウェブは巨大な百科事典だ　　・閉じた世界と開かれた世界　- メーリングリスト，BBS，メルマガ，チャット　　・「儀式」のいらない「社会」　　・第4の波：　ブログとRSS 　　　　発信者の目，読者の目　　・優れたホームページとは何か　- 量の評価と質の評価　　・「ユーザー満足度」を測ることの難しさ　　・「見つけてもらえる」ページにするには　—　休憩　10 分　— 　　2. グループ演習　80分　　・課題に沿って，インターネットから実際に情報を探してみましょう　　・ブログとRSS提供サイトを体験してみましょう　—　休憩　10 分　— 　　3. 全体討議・まとめ　60分　　・「パブリック・アウトリーチ」ということ　　・ユーザーの心理を読む　　・信頼を担保する　　・ドメイン名と発信責任者　　・メタ情報（情報を解説する情報）の公開　ほか　　■　終了後：　会員・参加者相互の情報交換　■

【講師略歴】村上　進 1983年　早稲田大学理工学部卒業ソニー株式会社開発研究所にて，デジタルカメラ，ビデオプリンター開発に従事 1990年～1997年　超音波診断装置や内視鏡など，医療用途へのビデオプリンター市場拡大に伴い，ソニーの海外販売子会社へ異動，米国駐在帰国後は業務用ビデオ機材の医療診断装置市場へのマーケティングを統括 2002年より現在は，ソニーコミュニケーションネットワークにおいて，インターネットによる医療・健康情報サービスを企画運営中七野　俊明（司会） 1973年　早稲田大学第一法学部卒業メディカルトリビューンにて医師向け新聞の企画編集電通サドラー＆ヘネシーにて医学映像企画，セミナー・国際シンポジウム企画運営（患者教育，臨床経済学）などを経て現在，株式会社シナジー　代表取締役，日本メディカルライター協会　評議員，日本医学ジャーナリスト協会　幹事，GAME (Global Alliance for Medical Education) Director，American Medical Writers Association (AMWA) Member，Health Sciences Communication Association (HeSCA) Member