近年、国際競争力との関連で、国際的に通用する高度な専門的能力を持った人材の育成が大学教育に強く求められるようになっております。そしてコミュニケーション能力とりわけ国際コミュニケーション能力としての英語力の強化が緊急課題となっております。
昨年12月に出された『教育再生会議第三次報告』では「大学における授業の30%は英語での授業を目指す」とまでなっており日本の高等教育の在り方、企業に於ける英語力強化と国際コミュニケーション能力の改善の問題は急務となっております。そこで今回は理系の中核の一翼を担う工学系と医学系とのジョイント・セミナーを通して、今日の日本に於ける国際コミュニケーション能力の問題点と課題を広く関係者及び一般の人々に提起し、日本人が世界の人々と交流し、相互信頼を築くために益々重要となってくる英語力強化とその課題を検討してみたいと思います。