EBM(evidence-based medicine)では、医療におけるエビデンスを「作る」「伝える」「使う」という3つのフェーズがあり、それぞれにメディカルライターが関係しています。
例えば、医薬品の有効性のエビデンスを「作る」には臨床試験を行わなければなりませんが、試験のプロトコール・同意文書・CRF・有害事象報告書などの作成にメディカルライターが関わっています。また、「伝える」ためには、論文の翻訳・要約、記事作成、出版、規制当局への提出文書作成などを行う必要があります。実際にエビデンスを「使う」のは医療関係者のみならず、医療消費者、政策決定者などであり、それぞれのニーズは細部では異なっていますが、臨床試験の方法論や有効性の判断は共有できなければなりません。そのため、メディカルライターは正しく「使える」ことを意識して、正しく「作る」「伝える」行為に携わらなければなりません。EBMの本質は、エビデンスの判断を含めてこれらの方法論がすべての人で共有できることに尽きます。
本セミナーでは、少人数のスモールグループ・チュートリアル型式を用いて、シナリオに基づいたEBMの5つのステップを実践していただきます。
より初歩的な事から学習しますので,EBMについてあまり自信のない方,医療に従事されていない方,ワークショップがはじめての方も安心してご参加いただけます。