講演2: 14:10-14:50
国際共同治験のドキュメント作成(外資系製薬企業の立場から)
ノボ ノルディスクファーマ株式会社 開発本部 開発企画部 寺野博子
外資系の製薬企業では,治験実施計画書や治験薬概要書といったドキュメントは「グローバルで同一」という概念に基づき,ヘッドクオーターがまず英語でこれらを作成し,その後日本語のドキュメントを作成することがしばしばあります。また,医薬品の承認申請資料を作成する場合にも,作成過程の主要な時点で英語と日本語のドキュメントの整合を図りながら,最終版のドキュメントに対してはヘッドクオーターの承認を必要とすることが少なくありません。しかし,これらのドキュメントに関する規制上の要求は必ずしも3 極で同一とは限りません。このため,最初から日本独自の文書を作成したほうが効率的なのか,それとも,3極共同の文書をまず作成したほうが効率的なのかは,外資系企業にとっては避けることのできない重要な問題です。ここでは外資系企業でメディカルライターとしての経験を長く積んできた方を演者にお招きし,「外資系企業のジレンマをどのように克服するか」についてご発表いただく予定です。