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特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会
Japan Medical and Scientific Communicators Association
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最終更新日:2025/09/10
日本メディカルライター協会 第29回シンポジウム
日時: 2026年1月16日(金)13:30〜16:15

形式: Zoomを用いたオンラインセミナー
(開催日の翌日から2週間(1月17日(土)〜1月30日(金))録画を視聴できますのでスケジュールに不安のある方でも安心してご応募いただけます。)

テーマ: リアルワールドエビデンスを届ける査読付き論文
(peer-reviewed publication)の役割

主催: 特定非営利活動法人 日本メディカルライター協会(JMCA)

申込先: URL ⇒ https://forms.gle/6AoyQLLCzNQjFnQj7
短縮URLが開かない方は こちら

参加費(※): 正会員 5,500円(消費税10% 500円含む)
賛助会員(枠内:4名まで) 6,600円(消費税10% 600円含む)
賛助会員(枠超過:5名以降) 8,800円(消費税10% 800円含む)
一般 11,000円(消費税10% 1,000円含む)
学生 5,500円(消費税10% 500円含む)

定員: 500名


要旨

 昨今、医薬品の世界同時開発が加速する中で、企業の臨床開発における日本人由来のデータや情報の蓄積が減少傾向にあり、実臨床に基づくデータや情報へのニーズが一層高まっています。リアルワールドエビデンス(RWE)は、臨床試験のみでは捉えきれない実臨床における治療効果や安全性を評価する上で、極めて重要な情報源です。

 特に希少疾患や難治性疾患においては、対象患者数の制約から治験の実施が困難なケースが多く、レジストリやデータベースリサーチといったリアルワールドデータ(RWD)の活用が、臨床的意思決定を支える上で重要な役割を果たしています。国としても「育薬」の重要性を強調し、その推進に取り組んでいる状況です。

 本シンポジウムでは、RWDを活用したRWEを適切に社会へ届けるために、査読付き論文(peer-reviewed publication)の果たす役割とその重要性に焦点を当てます。さらに、publicationの戦略的プランニング、実臨床データを用いたライティングにおける留意点や工夫、そして新たな取り組みについて、具体的な事例を交えながら議論します。


【プログラム】
司会:
小嶋祐子
日本イーライリリー株式会社 Scientific Data Solutions and Communications Head
※各講演は質疑応答時間を含みます
13:30〜13:40
開会の挨拶
中山健夫 日本メディカルライター協会 理事長
(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授)
13:40〜14:10
メディカルアフェアーズによるエビデンスジェネレーションの最前線
演者:杉谷利文
ノバルティス ファーマ株式会社 メディカル・アフェアーズ本部
リアルワールドエビデンス・エビデンスエクセレンス ヘッド

講演内容:
メディカルアフェアーズ部門では、データベース研究・観察研究・介入研究・混合研究など様々なタイプの研究を行うことができます。本講演では、研究のタイプによりどのようなRWEを創出できることができるか、また、各研究のタイプのpros/consについて最新のトピックも含めて概説します。
14:10〜14:40
エビデンスデリバリーに貢献するpublication planningの最近の動向と課題
演者: 岩田亜都子
日本イーライリリー株式会社
Scientific Data Solutions & Communications, Global Scientific Communications-Japan, Publication Head

講演内容:
世界同時開発が進められていく中で、臨床開発・臨床試験における日本人のデータ・エビデンス提供のあり方は変化してきており、日本の実臨床における情報ニーズが高まってきています。そのような環境に対応しながら、適切なエビデンスデリバリーを実現していくためには、Publication Planningが重要な役割を果たすと考えています。本講演では、変化する情報ニーズに対応し、実臨床も含めたより広いスコープでのエビデンスデリバリーに貢献するために、publication planningにおける最近の動向と課題について、概要をご紹介します。
14:40〜14:55
休憩(15分)
14:55〜15:25
論文執筆・投稿経験に基づくRWE publication における最近の動向と課題
演者:武島智美
ミリマン 上席コンサルタント

講演内容:
本講演では、日本におけるRWE publication をめぐる論文執筆、ジャーナル選定、投稿、レビュワー対応それぞれの段階で直面する課題や最近の動向について、実際の経験をもとにお話しします。あわせて、RWE研究に特有のバイアスや限界、倫理的な配慮、さらに日本発の研究を国際誌に投稿する際に留意すべき点についても取り上げます。
15:25〜15:55
ジャーナル編集者の視点 - RWE publicationの最近の動向と課題
演者:トカジ アヤ タケモト
ジェネラルマネージャー シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社
シュプリンガー ヘルスプラス

講演内容:
出版社においてジャーナル編集者はEditorial independence を保ちつつ、担当ジャーナルの読者と対象領域に貢献する論文を掲載する責任を持ちます。RWE publicationに関するジャーナル側の現時点での見解を集め、過去にPublication Managerとして投稿する側であった演者の経験から、どのようにジャーナル側と連携し、実臨床での情報ニーズの高まりに対応するかを検討します。増大し続ける情報量とさらなる出版スピードが求められる中で、日本のRWE Publicationの課題も取り上げます。
15:55〜16:10
全体を通して質疑応答(15分)
16:10〜16:15
閉会の挨拶
安藤聡美 日本メディカルライター協会 副理事長
(メディカルグローン株式会社)

◆お問合せ
特定非営利活動法人(NPO)日本メディカルライター協会事務局
電 話:050-6861-3069
メール:office@jmca-npo.org